こんにちは、ノオトです。
新人ERP導入コンサルに向け、基本的なことを書いていきたいと思います。
早速、調べてみよう
基礎編
ERPとは
Enterprise Resourece Planing
企業の経営情報を統合的に管理し、経営を効率化するための経営管理手法です。
これを実現するシステムをERPパッケージ、もしくはERPシステムと呼びます。シンプルに”ERP”とだけ呼ぶ場合もあります。
では、「企業の経営情報を統合的に管理」するということはどういうことでしょうか。
経営情報とは、ヒト・モノ・カネをといった経営資源を扱う情報を指します。
- 人の情報・・人件費
- ものの情報・・在庫
- お金の情報・・売上
これらを統合する的に管理するとは、1つに繋げて管理するということです。バラバラに管理はしないという意味です。
ERPが扱う領域
先程、経営情報を、統合的に管理するといいました。具体的にどんな領域を管理するのでしょうか。
財務会計領域
いわゆる、財務会計を行うためのモジュールです。財務会計とは、会社法・税法・商法にのっとった会計と考えればいいでしょう。モジュールとは機能のまとまりのことを言います。主に、仕訳入力⇒⇒総勘定元帳⇒集計⇒合計残高試算表⇒財務諸表までの一連のプロセスを管理します。

管理会計領域
財務会計で法制度に則った会計を実施するとしたら、管理会計領域では、社内向けの会計を指します。財務会計で集まった仕訳情報を、組織別・セグメント別に分けていきます。
- 組織別
いわゆる部門・課などの人事組織ごとの頑張りを見るための分析軸です。
人事組織と管理会計組織は厳密には違うこともあり、ERP導入時は定義が必要です。- 製造部門/営業部門/経理部門/総務部門…
- 製造部門/営業部門/経理部門/総務部門…
- セグメント別
その会社が管理したい単位で設定する分析軸です。
会社によって様々なのでこちらも定義が必要です。- 事業
- 地域
- エリア
- 商品・製品
- チャネル
- 取引先
- 仕入先
製造系であれば、原価計算を行うモジュールも管理会計だったり別だししたりします。
部門やセグメントごと費用を分けていくのは、それを束ねる部長やリーダーの成果に直結します。費用配賦の基準を設けて分けていくのですが、思惑の戦いをうまくルール化できるかが効率化のポイントです。
債権債務領域
債権債務領域について説明します。
それぞれAR、APと呼ばれることもあります。双子のような領域で、
それぞれ売掛金/売上、仕入/買掛金を管理するモジュールです。
- AR・・Account Receivable(売掛金)
- AP・・Account Payable(買掛金)
ERPシステムとしては、ARのほうが難しいモジュールです。
売上は顧客がお金を払う側なので、顧客の支払条件に従うことが多くためルール化しにくく、仕入側は自社がお金を払う側なので、自社の支払条件に従ってもらうことが多いため、ルール化しやすいからです。
固定資産領域
様々なERPに固定資産を管理するモジュールが存在します。
ただし、国固有の税務に合わせるために、国産PKGをつなげて使うことも多いです。
「ERPで統合プロセスにしましょう!」といいつつ、「固定資産は別出しで」なんていう提案が行われるのはこういった理由によります。