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某PKGベンダーからの退職理由

こんにちは、ノオトです。

今日は、某社からの退職理由を書きたいと思います。

ヒリヒリする決算

最近やたらヒリヒリする決算やニュースを提供し、何かと話題な某PKGベンダーについて。長いのでA社(仮称)とします。

私が辞めた時は新製品を出し始めた時なので、ちょうど転換期といってもいい。その時の退職理由が、未来(つまりは現在)を予言したかのように当たっていたので書いてみようと思います。

退職理由

A社の強みはビジネスモデルであり、製品(システム)ではないと思っています。それを製品(システム)中心に舵を切り、戦略を見誤ったところに限界を感じました。

ビジネスモデルというのは、開発→営業→導入→保守までの一連のサイクルのことを意図して言ってます。そのサイクルが効率よく、バランスよく回り続けることによって、今目の前のシステムの機能の有無ではなく将来に渡り永続的に保守・改善され続けるというところです。

つまり、進化するパッケージというビジネスモデルが一番の強みだということです。

 

通常SIであれば、機能を定義しその見積りの元お金をいただくビジネスモデルになります。定義した時点から、リリースまでにすでに陳腐化し、その状態から製品を利用開始するなんてこともありました。定義から数年経てば、法改正も行われ定義とビジネスが合わないなんてこともあるでしょうか。

 

W社は、先にお金をもらい機能は使い放題でした。機能はパッケージシステムなので色々な会社のビジネスをもとに、存分に用意されておりました。法改正は業界最速くらいのスピード感で真っ先に対応し、プレスリリースしていたと思います。あとは顧客がどこまで使っていくか、どこまで使えるかの問題となり、会社の体力、人員、スキルセットにあわせて設定によるカスタムを重ねていくそんな、使い方をします。

 

不足分は、機能を要望することもできました。 ただし、その機能をつける時期だけは交渉させていただくという交渉をします。ここにビジネスの旨味があり、どんなに顧客が欲しがっても目の前の担当の1人ためだけを喜ばせるような機能はつけない、そういった考えが徹底されていたように思います。W社の優秀なエンジニア・リソースは、そのパッケージを使う顧客全ての共有財産であり最も効率的に使われるべきだからです。

 

1社1社に向き合いながら全体を俯瞰しコンセプトを守り続けた結果、市場を席巻していたと思います。現実には、不具合は多少あれど客は未来の理想とする製品に期待し投資していった、私はこの会社の成長をそう解釈しています。

 

その理想と現実の間の交渉を最前線でやっていたのがコンサルであり、私のいたチームです。よく、転職エージェントには、W社のコンサルはコンサルではないと言われることがあります。某掲示板にも「パソコンインストラクターでしょ」って書かれることもあったかと思います。

 

世に言うコンサルとは少し業務が異なりますが、ビジネスを理解していたメンバーの問題解決能力は、システム×会計or人給の知識をベースに、時間軸を意識した期待値のコントロールができ、抜群に優秀だったと思います。

(もちろん、一定数は、イマイチな人もいたはずだと言うことも言っておきます。)

 

しかし、ビジネスの方向性が変化しました。会社が何を思ったか、今の製品自体が市場でウケてるんじゃないかと勘違いして、システム至上主義になっていきました。そういう人員配置にしたし、お客様との難しい交渉をしたコンサルは減っていったと思います。

 

その、新製品は大々的にヒルズで広告を打ち、アップルの創始者の1人からのコメントをもらうなどめちゃくちゃ派手に宣伝しました。顧客が求めているかわからないが、Facebookツイッターやらを組み合わせたようなデザインで、人工知能やら最新のDBを組み合わせ、派手なキーワードを散りばめたコンセプトカーのような未来型製品が紹介されました。キラキラ光るヒルズの屋外看板を見上げながら、懐疑的だったことを覚えています。

 

使うユーザーは、顧客はそんな派手な機能を求めていたのだろうか。20代のパソコンばっかりやってる若者が作った、流行り物のシステムなんじゃないか。強みはそこじゃない、そう確信しました。しかし、自分はそこそこ結果は出してましたが、数千人いる会社で影響力を出すのは簡単ではありません。

 

車輪を自ら止め、ソフトウェアの会社になってしまったそういう印象でした。もしかすると、もともとソフトウェアの会社だったのかもしれないです。私が夢を見させてもらっていたとも言えるかもしれません。

 

「じゃあどうしていくか」とポジティブに未来を次々と考えていく社員、ひたすら理想を追い求めるためにくるくる回るビジネスモデル。そういうのが失われていく気がしました。自分の中にあった熱狂も次第に失われていきました。

 

そこでこの会社でのキャリアを止める決断をしたという経緯です。

 

現在W社はファンド傘下に入ってる。

当然、ファンドの目的は会社の価値をあげて売却することなので、財務の改善のために普通の会社にならざる終えません。

 

オーナー社長だから出来たあの熱狂が、今はどうなってるのか気になるところです。

 

 

 

 

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